頭痛外来は予約制です
お電話にてご予約頂きますようお願いいたします
TEL:042-443-1120
■OCEANS
「朝起きて”鈍い頭痛”が続く人は「脳腫瘍」の疑いアリ。
危険な頭痛の見分け方とは」について院長解説
2022年8月
記事はこちら
■女性自身
「頭痛」改善&予防マニュアル 記事執筆
2022年7月
■大正健康ナビ
「夏の片頭痛の原因と予防・対処法」 記事監修
WEB記事はこちら
■テレビ朝日 グッド!モーニング
2022年7月12日 6:30ごろ~
「天気痛」に関して解説
◆当院の頭痛外来は予約制です◆
当院では、複数の頭痛診療のエキスパートドクターによる頭痛専門外来を行っております。必要に応じて関連施設でのMRI検査を致します。
小児頭痛外来、女性頭痛外来、男性頭痛外来も行っております。群
ただし初診の患者さまに関しては、時間をかけて細かく原因を特定し、治療法を選択していくため、1日に拝見できる人数に限りがありますので、事前にお電話にてご予約頂ければ、スムーズに受診して頂けます。
診断と治療においては最小限の検査等で十分ですが、必要な場合には当院系列施設でのMRIなどのさらに精密な検査が可能です。
また、初回の診療では治療方針が完全に決定しないことや、頭痛の種類によっては2-3か月くらいしてから薬の反応性が現れます。それまではある種の薬剤を低用量の範囲内で微調整をしながら治療を行いますので、初回の治療で全く改善がない場合でも諦めずに通院をしていただくようお願い致します。
TEL: 042-443-1120
(テレビ出演、新聞等での紹介後はお電話がつながりにくいことがございます。)
頭痛の種類は300以上あり、
それぞれ治療法は全く異なります
頭痛は疫学的に有病率が高く、日常生活への支障度が高い疾患です。世界的にみると有病率の高い疾患としては第3番目に、また日常生活に支障をきたす特定の原因の中で第7番目に位置づけられています。
一言で頭痛と言っても、大きく分けて300以上に分類され、その中で特に一般的と言われる片頭痛でさえも20種類以上のタイプがあり、治療に関しては、全く同じ治療法の患者さまが存在しないほど千差万別です。従って、それぞれの患者さまの病態によって最適な治療を行うことが治癒への近道と言えます。反対に、誤った治療をしてしまうと、もはや治療困難な状態になってしまうことがあるのも頭痛疾患の特徴です。一般的な考えで、頭痛=「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」と決めつけることは危険です。他院から転院をご希望されてご来院される患者さまが月に100人ほどいらっしゃいますが、それらの方の多くは、診断そのものが正しくないか、あるいは診断が合っていたとしても、治療薬の用量や組み合わせ、服用のタイミングなどに関して正しくないことがしばしばです。
頭痛が長く続いている方やすでにどこかの病院で治療を受けている方で1ヶ月に10回以上痛み止めを服用している方は治療の方向性が間違っている可能性が大きいと思われます。お一人で抱え込まず、当院へご相談ください。
片頭痛を誘発する要因
ストレスから解放された時
精神的緊張
疲労
睡眠不足
睡眠過多(朝寝坊、昼寝、休日の長時間睡眠)
月経
天候の変化(急激な気温の変化、10hPa以上の気圧変動など)
炎天
激しい運動
人混み
におい
アルコール
空腹(低血糖)
亜硝酸化合物(ベーコン、ソーセージなど)
グルタミン酸ナトリウム(調味料、ファストフード、スナック菓子、冷凍食品)
チラミン(チーズ、ココア、チョコ)
柑橘類
カフェイン(コーヒー、緑茶、ココア、チョコ、エナジードリンクなど)
上記の要因が複数重なった時に片頭痛が起きる可能性が高まります。生活習慣で上記の要因に心当たりがないか観察して見るのも良いでしょう。
頭痛の種類(一部抜粋)
前兆のない片頭痛 | 前兆のある片頭痛 |
慢性片頭痛 | 網膜片頭痛 |
片頭痛の合併症 | 稀発反復性緊張型頭痛 |
頻発反復性緊張型頭痛 | 慢性緊張型頭痛 |
群発頭痛 | 発作性片側頭痛 |
短時間持続性片側神経痛様頭痛発作 | 持続性片側頭痛 |
結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側 神経痛様頭痛発作(SUNCT) |
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三叉神経・自律神経性頭痛 | 一次性穿刺様頭痛 |
一次性咳嗽性頭痛 | 一次性運動時頭痛 |
頭蓋外からの圧力による頭痛 | 一次性雷鳴頭痛 |
貨幣状頭痛 | 睡眠時頭痛 |
新規発症持続性連日性頭痛(NDPH) | |
頭部外傷による急性頭痛 | 頭部外傷による持続性頭痛 |
むち打ちによる急性頭痛 | むち打ちによる持続性頭痛 |
外傷後頭蓋内血腫による頭痛 | その他の頭頸部外傷による頭痛 |
開頭術による急性頭痛 | 開頭術による持続性頭痛 |
虚血性卒中または一過性虚血発作による頭痛 | 非外傷性頭蓋内出血による頭痛 |
未破裂血管奇形による頭痛 | 動脈炎による頭痛 |
頸部頸動脈または椎骨動脈傷害による頭痛 | 脳静脈血栓症(CVT)による頭痛 |
その他の急性頭蓋内動脈障害による頭痛 | 遺伝性血管異常症による頭痛 |
下垂体卒中による頭痛 | 頭蓋内圧亢進性頭痛 |
低髄液圧による頭痛 (脳脊髄液減少症による頭痛) |
非感染性炎症疾患性頭痛 |
頭蓋内新生物による頭痛 | 髄注による頭痛 |
てんかん発作による頭痛 | キアリー奇形I型による頭痛 |
脳脊髄液リンパ球増加症候群(HaNDL)による 一過性の頭痛と神経障害 |
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その他の非血管性頭蓋内疾患による頭痛 | 物質使用または曝露による頭痛 |
薬剤の使用過多による頭痛(MOH) | 物質離脱による頭痛 |
頭蓋内感染症による頭痛 | 全身性感染症による頭痛 |
低酸素血症あるいは高炭酸ガスによる頭痛 | 透析頭痛 |
高血圧性頭 | 甲状腺機能低下症による頭痛 |
絶食による頭痛 | 心臓性頭痛 |
その他のホメオスターシス障害による頭痛 | 頭蓋骨疾患による頭痛 |
頸部疾患による頭痛 | 眼疾患による頭痛 |
耳疾患による頭痛 | 鼻・副鼻腔炎による頭痛 |
歯、顎の障害による頭痛 | 顎間接症(TMD)による頭痛 |
頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口 あるいは他の顔面・頚部の構成組織の 障害に起因する頭痛身体化害による頭痛 |
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身体化障害による頭痛 | 精神病性障害による頭痛 |
三叉神経痛 | 舌咽神経痛 |
中間神経(顔面神経)痛 | 後頭神経痛 |
頸・舌症候群 | 外的圧迫による頭痛 |
視神経炎 | 虚血性動眼神経麻痺による頭痛 |
傍三叉神経性眼交感神経症候群 (レーダー症候群) |
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再発性有痛性眼筋麻痺性ニューロパチー | 口腔内灼熱症候群 (BMS) |
持続性特発性顔面痛(PIFP) | 中枢性神経障害性疼痛 |
女性頭痛外来について
女性の頭痛は男性の頭痛とはメカニズムが異なります。ドラッグストアで購入できる女性向けの頭痛薬の主成分は「解熱鎮痛薬」ですが、これらで完治できる頭痛は全頭痛のうち限られたものです。特に、女性の頭痛の場合には漢方薬などが著効することもあり、自然な形で頭痛を起きなくしていくことが可能です。
また、月に10回以上痛み止めを内服している方は早急に治療が必要です。MOH(薬剤乱用性頭痛)に陥っている可能性が大です。
男性頭痛外来について
男性の頭痛の場合、特に注意が必要なのは脳血管に関わる疾患による頭痛です。連日のように頭痛が続く、悪化していく、などの症状がある場合には脳腫瘍などの可能性もあり、絶対にこれらを否定しておく必要があります。また、男性の場合仕事中に起きることも多く、これは集中力や判断力など本来の能力を著しく下げるため、個人のみならず、社会全体にとっても経済損失が大きいと言われています。
頭痛外来では患者さまそれぞれの生活スタイルを考慮しながら治療方針を決めていきます。
小児頭痛外来について
頭痛は成人に限らず子どもでも比較的多い疾患です。子どもの頭痛では眼、鼻、耳、胃腸など思いもよらないところに原因があり、大人よりも原因が多彩であることも特徴の1つです。また、18歳くらいまでは臓器が完全に発達していないこともあり、誤った市販薬の服用など、初期治療を誤ると脳に間違った刺激を与え、もはや治療困難な状態に陥ることがあります。何か怖い病気ではないかという心配そのものが頭痛の回復を遅延させていることがあります。特に、小児では、「お医者さんに診てもらう」ということ自体が最も有効な治療になります。これは、「何か脳の怖い病気ではないか」という不安が除外され、安心感を得られるためです。
頭痛治療について
治療に関しては薬物療法、マッサージ、頭痛体操などが中心となります。特に薬物療法に関しては、他の医療機関にはない特別な配合の薬剤を患者さま一人一人の症状に応じて、配合比率と用量を変えて処方を行ったり、ある種の薬剤をごく低用量な特殊な用量にして処方を行います。
画期的新薬、エムガルティ、
アイモビーク、アジョビについて
2021年4月、月1回の投与で片頭痛発作を半減させる革新的治療薬のエムガルティ®が、2021年8月にアイモビーク®とアジョビ®が発売されました。これらの薬剤は「頭痛に対して十分な知識のある医師」でなければ処方することができない処方規制のある薬剤となっておりますが、当医院ではこれら薬剤に関して開発段階から関わってきたこともあり、すでに数年の治療経験と、薬剤に関する十分な知見を備えております。
片頭痛治療は現在、変革の時期にきており、今後も抗CGRP製剤のバイエプティ®や、ジタン系のレイボー錠、ゲパント系と言われる薬剤も承認されていく予定です。
慢性的なその頭痛、
起きなくする治療法があります!
日本では頭痛を正確に診断できる医師は非常に少ないため、ほとんどの患者さまが頭痛学会からの認定のない非専門医に受診し、本来治るはずにも関わらず、適切な治療を受けることができていないのが現状です。特に、頭痛が頻繁に起こり、慢性化している場合には専門医による診断は必須であり、治療への近道と言えます。最近では頭痛を起きなくする方法が複数わかってきており、個々の患者さまの千差万別な頭痛に合わせた治療を行うことが可能となりました。
当院の頭痛外来では頭痛のエキスパートドクターによる頭痛治療を行っております。慢性的な頭痛でお悩みの方、ご自身の頭痛に関して正確な診断を受けたい方、頭痛が起きないようにしたい方、症状の改善がなく病院を転々としている方は一人で抱え込まず、当院へぜひご相談ください。