もの忘れ病外来は完全予約制です。
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042-443-1120
もの忘れ外来(予約制)(認知症外来、アルツハイマー病外来)
当院認知症を含む脳疾患は、医師の専門性のレベルによって治療成績は大きく変わり、症状の進行や改善度に大きな差が出ると言われております。
認知症については、進行を遅らせて日常生活を維持していくことが可能な病型もあれば、治すことのできる病型も多くあります。
進行抑制が可能なもの
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症 など
治すことが可能なもの
- 甲状腺機能低下症
- 持続的なカルシウム低下を来す副甲状腺機能低下症
- クッシング症候群
- ビタミンB1欠乏症
- ウェルニッケ脳症
- ビタミンB12欠乏症 など
特に高齢者では特定のビタミンが正常下限値であっても認知機能が低下することがわかっています。その他、慢性硬膜下血腫によるもの、さらには、実は、服用中のある種の薬剤が認知症を引き起こしていることもあり、その原因薬剤を特定して中止することで、元の脳機能へ回復することもあります。
認知症の治療
認知症患者さまへの治療は単一的にはならず、同じ治療法でも個人差がとても大きいです。また、お薬の服用が比較的効果が大きいとされ、長期間服用することも多いです。しかし、高齢者では、腎機能や肝機能が低下していることが多く、お薬には腎臓に負担がかかるもの、肝臓に負担がかかるものなどがあり、効果が増減したり、副作用が出やすくなったりします。従って、表面的な症状だけでなく、腎機能や肝機能を考慮しながら治療を行っていきます。従って、さじ加減がとても難しく、治療には専門性が求められます。また、症状が進むと、身体機能が低下して、食事中に誤嚥を起こして肺炎となったり、転倒による骨折で寝たきりとなったりするため、それらに関する予防も重視する必要があります。お薬以外の治療法としては、音楽療法、運動療法、光療法、アロマセラピー、鍼治療などがありますが、特に効果があるのは運動療法です。運動療法は、認知症そのものを改善する以外にも、合併症の予防や睡眠の質にも良い影響があるので、積極的に行うことをおすすめします。
レカネマブ(レケンビ®)は当院でも可能です。
認知症診断(RDST)
質問
問1
スーパー、又はコンビニエンスストアで売っているものを1分間で出来るだけ多く紙に書いて下さい。
問2
次の漢数字をアラビア数字に、アラビア数字を漢数字にして下さい。
- 209
- 4054
- 六百八十一
- 二千二十七
判定
問1
- 4個以下----- 0点。
- 5~7個 ----- 2点。
- 8~10個-----4点。
- 11~13個--- 6点。
- 14個以上----8点。
問2
正解1問につき1点としてください。
<答え>
- 二百九
- 四千五十四
- 681
- 2027
結果
合計得点
7点以下(5点~7点)の場合
→ 認知症の疑いがあります。
4点以下(0点~4点)の場合
→ 認知症の診察を受けることをお勧め致します。