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むずむず脚症候群外来について
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群、下肢静止不能症候群)は医師の中でも認知度が低く、また周囲にも理解してもらいにくい疾患です。
原因が様々で、症状も多岐に渡るため、患者さまの症状の訴えも千差万別であり、この病気に対する臨床経験の少ない医師の診察ではなかなか診断に至らないことが多いのが現状です。
当院は新薬の開発等の治験施設にも選定され、また、1000例を超える患者さまの治療経験に基づき、各患者さまに適した治療を行っております。ご不安を抱える前にぜひご相談ください。
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)とは?
正式病名は下肢静止不能症候群(レストレスレッグス症候群)といいます。
じっと座っているときや寝るときに、脚に不快感を感じる、脚を動かしたくてたまらなくなる、そのような症状は、むずむず脚症候群の可能性があります。
症状の不快感は人により様々です。むずむずすると感じる人、しびれる、チクチクすると感じる人などです。日中よりも夕方や夜に起こることが多く、また脚を動かすと楽になることが多いという特徴があります。
このように脚を動かさずにはいられないため、寝付きが悪かったり、眠りが浅かったり、夜中に目が覚めやすいなど睡眠障害を引き起こしやすい病気です。
むずむず脚症候群の診断基準
- 脚を動かしたいという強い欲求が存在し,また通常その欲求が,不快な下肢の異常感覚に伴って生じる
- 静かに横になったり座ったりしている状態で出現,増悪する
- 歩いたり下肢を伸ばすなどの運動によって改善する
- 日中より夕方・夜間に増強する
診断を補助する特徴
- 家族歴
- ドパミン作動薬による効果
- 睡眠時のperiodic leg movementsが睡眠ポリグラフ検査上有意に多く出現
レストレスレッグス症候群の症状は患者さまそれぞれで大きな幅がありますが、傾向としては、入眠時に手足の異常感覚が発生し、その症状は発現部位の筋肉を動かすことで軽減することが多いです。脚に症状を訴える方が多く、多くは原因不明で、症状のピークは夕方から夜間です。遺伝性の割合も多く、お薬が著効するケースが多々あります。
むずむず脚症候群の原因
脳の中にはドーパミンという物質が存在し、体の動きに関連して分泌されますが、むずむず脚症候群の患者さんでは、このドーパミン機能が夕方を中心に低下していることがわかっています。また、脳内で鉄が減少したり、脳内鉄利用率そのものが低下していることも関与し、これによりドーパミンの代謝異常を引き起こしているのも一因と考えられています。
また、生活習慣として、肥満、喫煙、運動不足、糖尿病にも関連性があります。
むずむず脚症候群の治療
脳内のドーパミン機能の低下や鉄の欠乏が一因であることから、これらに関わるお薬が有効です。しかしながら、症状が患者さまごとで大きく異なり、患者さまの症状に関する表現方法が千差万別であるため、診断と治療方針の決定に関して難易度は高く、患者さま個人個人の訴えを汲み取ることができる治療経験の豊富な医師に診察してもらうのがおすすめです。当院では、お薬の用量や用法は患者さまそれぞれの症状に応じてオーダーメイドで処方することがほとんどです。細かな用量設定とお薬の組み合わせがむずむず脚症候群の治療成績に大きく関わり、同じ作用のお薬でも、効くものと効かないものがあるため、患者さまによってお薬を細かく変える必要があります。治療法は、内服薬や漢方薬の服用、外用薬の使用、リハビリ、運動療法、食事療法など多岐に渡ります。
また、現在服用中のお薬が原因となっていることもあり、お薬手帳なども拝見して、原因薬剤の中止によって症状がおさまることもあります。
運動療法やマッサージも効果が期待できます。ウォーキングや屈伸、そして脚をさする、叩く、もむなどは効果がありますが、過度に行うと症状が悪化するため注意が必要です。
生活習慣の改善
- アルコールを避ける
- 禁煙する
- カフェインを含む飲料(コーヒー、緑茶、ココア、チョコレートなど)を避ける
- 中程度の運動の習慣化(1週間に3日以上が理想)
むずむず脚症候群の簡易診断
以下の項目のうち1つでも当てはまる方はむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の可能性があります。
ご参考にしてください。
- 脚や腕の不快な感覚がある
- 脚を動かしたくなったり、動かすと楽になる
- 入浴すると楽になる
- 1週間のうち2~3日の頻度で症状が出る
- じっと座っていたり、安静時に脚の不快感がでる
- 脚の不快感によって夜眠れないことがある